VRの基礎知識と未来で起きること【VR革命】
※この記事は2020年4月に更新されたものです
「VRってプレステのやつでしょ?」
「なんか顔につけるやつってことは知ってる」
「高そうな機械ね」
VRは2016年10月にSONYがPSVRとして一般発売を始めてから、一気に知名度が上がった新時代のデバイスです。
しかし値段や敷居の高さから、2020年となった今もなお一般の生活にあまり普及していないようです。
だから今回は、あらためて「VRとは何か」、「未来のVR事情はどうなるのか」について、説明・考察していきたいと思います。
VRとは何か
VRとは「Virtual Reality」の略で、日本語では「仮想現実」です。
HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を顔につけることで、視界の360°すべての方向の映像を見ることができます。
HMDと付属のデバイスを用いて、ゲーム・スポーツ観戦など多くの分野で活用されています。
VR業界の市場規模はどれくらいか
IT分野の分析における、世界的企業の IDC Japan によれば、『AR/VR関連の全世界の
支出額は2019年で約1.7兆円、2023年には10倍の約17兆3000億円に達する』と予測されています。
VR市場をほかの分野で例えるなら、2019年現在の1.7兆円は「全世界の電子書籍市場」と同程度で、2023年の17兆3000億円は現在の「全世界のカジノ市場」と同程度です。
同じく IDC Japan による、VRの日本における市場規模は、『2019年現在は1400億円で、現在の日本の自転車市場やJリーグ市場と同程度、2023年は3700億円で、現在の
日本のカラオケ市場やクリーニング市場と同程度』となっています。
注目されているVRの利用分野とは
・スポーツ×VR
最近ニュースでも報じられることの多いスポーツとVRの融合は実現されるでしょう。
VRによって、観客と選手の2つの視点でさらに楽しめるようになります。
新型コロナウイルスの影響で、東京オリンピック2020が延期されたので、よりVR技術の
発展が期待できます。
・広告×VR
視聴者(ユーザー)が見ているスクリーンに広告を流すことも考えられています。
従来までの広告・CMとは全く異なる、「体験型」の広告を企業が流すことによって、
さらなる商品の普及につながると考えられているようです。
・医療×VR
今までの平面モニターでは難しかった、遠隔操作による手術やオンライン診療などが、VRの普及によって現実化できると考えられています。
医療の教育の観点では、実際の手術の様子をVRによって見学することで、よりリアルな研修を行えるようになることも期待されています。
・不動産・ショッピング×VR
不動産やショッピングなど、実際に見てから購入したい商品の見学に、VRが利用されます。
不動産においては内見における移動時間の短縮や設計時の調整に役立つ、ショッピングにおいてはVR空間に商品を無限に陳列できるので無駄な在庫を抱える心配がない、
ことなどがメリットとして考えられています。
・観光・旅行×VR
広告と似ていますが、実際の現地の映像をVRで見てもらうことで旅行促進につながると考えられています。
また普段は立ち入れない場所もVRを通すことで見ることができる可能性もあります。
・教育×VR
教育分野でもVRの利用が考えられています。
「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、勉強は経験することでより理解が深まることから、VRは教育業界からも期待されています。
・ゲーム×VR
VRといえばゲーム、のようなイメージがある方も多いと思われます。
特に2020年は通信分野において5G の導入が期待されており、すでに6G の開発に
着手している企業もあるので、今後はより大人数で出来るリアルなVRゲームが期待されています。
VRで未来がどう変わるか考察してみた
YouTubeのVR版ができる
一般人が撮影したVR映像を、世界に発信できるYouTubeのようなプラットホームができると予想します。
しかしそのためには、VRに対応したカメラの普及と、一般人でも購入できる機材価格の低下が求められるので、実現されるのはもう少し先かもしれません。
少子化がさらに加速する
下品な話ですが、VRの普及によって仮想デートを楽しめたり、よりリアルなAVの普及が予測されるので、少子化はさらに加速すると考えます。
特に世界的にも少子高齢化が進んでいる日本にとっては、より深刻な問題かもしれません。
・居酒屋の衰退
2020年の新型コロナウイルスの影響で注目されているオンライン飲み会に関連して、
オンライン飲み会×VR(=VR飲み会)によって居酒屋産業は衰退すると考えます。
特に金銭的余裕がない若者にとっては、もしオンラインでリアルに近い飲み会が開催
できるのであれば、VR飲み会を選ぶかもしれません。
・旅行産業の衰退
先ほど旅行産業にVRが利用されると述べましたが、私はVRの導入は旅行産業にとって逆効果だと考えます。
より技術が進歩してリアルな映像が楽しめるのであれば、わざわざ高いお金を払って
旅行をしない人が増えると考えます。
・宇宙・深海業界の研究が盛り上がる
VRの導入によってこれまで見れなかったものが見れるようになると、人は宇宙や深海を見たいと考えると思います。
これまで生活と何の関わりもなかった宇宙・深海の需要が高まるので、より研究費がそれらの方面に回されると予想します。
いかがだったでしょうか。
引き続き、新しい教養について更新していこうと思います。
では。